Strawberry Diary in London

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2016年 11月 18日

本好きな私の危機感についての考察

今朝、Yahooニュースを読んでいたら気になるヘッドラインを見つけました。
リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音

本好きとしては見逃せないタイトルです。早速読んでみました。
詳細はぜひ本文を読んでいただくとして、ここでは物理的な書店が街から消えつつある現状をどうしたら食い止められるのか?と言う一つの問題が挙げられ、それについて丸善・ジュンク堂、アマゾンジャパン、ツタヤ、ヴィレッジヴァンガードの各社からの回答が寄せられています。

電子書籍が生まれてから、紙の本が将来的になくなるのでは?と言われるようになって久しいですが、私はいまだに電子書籍を購入したことはありません。
どうしても紙の本を手に取ってページを自分でめくって読むのが私にとっての読書である、と自分の中に植え付けられているからだろうと思います。

これが子供たちの代になるとどうでしょうね、、、
小さい頃からパソコンやタブレット端末が身近にあり、常に使うような環境で育っていますから、電子書籍に対しても私ほどの拒否反応を示すことはないかもしれません。

ちなみに電子書籍が絶対悪い、とは私には思えません。必要悪である、とコメントで頂いたこともありますが、それにはまったくもって同感です。
今や電子書籍でしか読めなくなってしまった作品もあるし、海外在住で物理的に本を手に入れるのが難しいならば、猶更これから電子書籍を利用する機会もあるでしょう。
ですからここでは電子書籍云々よりも、書店についてのお話になります。

*ここからは本屋さんについてあれこれグチグチ長く書いてますので、愚痴を読んでやってもええで、と言う方はMoreをクリックしてやってくださいませ。*



先日ネットで『アメトーーク!』の『読書芸人』の回が面白い!と言うのを読んで、私もネットで動画を探して見てみました。
その中でカズレーザーさん、という芸人さんが(私は初めて知りました、、、最近新しい芸能人の方が多くてついて行けてません、、、苦笑)「読み終わった本が20冊くらいたまると後輩や友達にあげちゃう」「二度目に読みたくなったら、もう一度買う。その方が作者さんに印税として渡るからいい」と仰っていて、なるほどーと思ったのですが、これに対してネット上で「でも最近絶版になるのが早くて、二度と書店で手に入らない事が増えてきたので、やたら処分できない」と言う意見が目につきました。

これには私も同感で、いずれ絶版になるのは致し方ないとして、そのなるスピードが年々早まってるような気がするんですよ。
だから、ネットなどで面白そう!とチェックした本を「次の一時帰国の際に買おう」と思っていても、その次の帰国時(大体2,3年ごとしか帰れない)に買おうと思って書店に行くと、もう店頭になく、ひどい場合にはその2,3年のうちにすでに絶版になってるパターンも多いんです。

そこで古書店で探すことになるのですが、私のように実家が田舎の場合、古書店もそんなに数がないので、これまた見つからないことも多くて、、、

結局アマゾンで探すとそういう本が検索すると簡単に出品されているのが見つかって、便利なのでそちらを利用して購入しちゃったりするんですよね。

本屋さんが全ての本を網羅して置くというのは物理的スペースに限度があるので無理だし、それをどうこう言っても仕方ないことだし、それが悲しいかな現在の状況でしかないですし、ハッキリ言って絶版本の問題は書店じゃなくて出版社なんですけどね、、、もう少し本が手に入りやすい状態を本屋さんも作ってくれると有難いなーと思うのです。

例えばネット書店でオーダーすると早いと翌日もうポストに入ってたりする訳じゃないですか。
現在ではどうなっているのか分からないのですが、私が書店員としてバイトしていた当時は、客注を取ると大体早くて1週間、長いと1か月以上かかっていました。(現在ではもっと早いかもしれないですね)
これを取次さんにもっと努力していただいて、客注取った翌日は無理としても、翌々日か4日目くらいに早いものであれば書店で受け取り可能とかにしたら、もう少しお客さんもネットでポチ、じゃなくて書店まで来てくれるかなあ、、、とか思ったりしたんですけど。
ダメかなぁ( ;∀;)

今年の5月に発表になったのですが、2015年、英国では4年ぶりに紙に印刷された本の売り上げが上昇に転じました。
反対に電子書籍は7年前から統計を導入して以来、初めて下落に転じたのだそうです。

中身を見てみると、アリスの150周年で本が売れたのと、後は日本でも流行になりましたけれど、大人向けの塗り絵がよく売れたのが原因だったそうです。
、、、って塗り絵って本か?とちょっと私は思ったんですけど、まぁ一応本屋で売られてますからね、それもいいのかな。
確かに塗り絵は電子書籍では無理ですからねえ。
このブームは書店としては有難かったに違いないです。

英国では日本ほど小売の書店をあまり見かけません。
私がこちらの国に初めてやって来てから約20年になりますが、その間にもどんどん書店は姿を消して、大型書店であっても支店を閉めたりして減少傾向が続いています。
ロンドンであってもそんな状況なので、これが地方に行けばもっとひどい状態でしょう。
であれば、気軽にAmazonでポチ、、、も致し方ないことなのかなあ、と思わざるを得ません。

いずれ日本もそんな状況になってしまうのでしょうか。

英語の本は日本語の本ほど読みませんけれど、私もなるべく本は書店で購入するように気を付けています。
ただ、日本と違って英国は再販制度がありませんから、書店やネット書店によって値段が全然違うんですよ。

詳しく調べた事がないので間違っているかもしれませんが、多分英国は印税制度ではなくて、契約制度だからではないかなあ、、、と思います。
つまり本の作者は本が出版される前に契約であらかじめ貰えるお金が基本的に決まっているので、本がどれだけ売れようともらえるお金に変更がないんじゃないかな、と。
(ですが契約によっては、ある予測された以上の部数が売れたら追加で支払がある、と言う場合もあるかと思います)
だから書店やネット書店は売れ残るよりは値引きして売り切った方がいいので、よくセールをやっていたり、バーゲンブックスなる安売り書店があるのかなと思ったのですが。

そんな感じなので、同じ本でも値段が安い方がいいな、と思う高価な写真集などは(重いから持ち帰るのが大変、という物理的な理由もあり)ネットで買う事もよくあります。

それでもなるべく本屋さんには頑張って欲しいので、この1、2年ほどはWaterstonesという英国では有名なチェーン書店で買う事も増えてきました。
購入金額によってポイントがたまるし、現金化して本の購入時に引いてもらえるのもありがたいです。
私のお気に入りのWaterstones本店はカフェが二箇所あって、どちらものんびり本を読みながら時間を過ごすのにもいいし、ウロウロしていると「あ、こんな本があるんだー」と言う新しい発見もあって、やっぱり本屋っていいなぁ、としみじみと思うんです。

学生時代、約3年間神戸の日東館書林という書店でアルバイトをしていました。
神戸の震災時に本店が被災し、その後再建されることもなく、お店は閉店したようです。
今回ネットで日東館のその後について知りたいな、と検索してみたら、懐かしく思って記事にしてくださってる方が結構いたのを目にして胸がいっぱいになりました。

少し前に神戸の海文堂さんの閉店について少し触れた事があるのですが、私にとって学生時代は本にどっぷりとつかることが出来た幸せな時代でした。
自分がバイトしている日東館で見つからない本は、三宮のジュンク堂、さんちかのコーベブックス、それから元町商店街の海文堂へ、、、と回って探すのがお休みの日の楽しみでした。
元町商店街には小さな昔ながらの古書店もあり、そこで私は今も大事にしているお宝本を思いがけず発見したこともありました。

書店でバイト、は子供の頃からの憧れだったので、働いている間はとても楽しくて今も色々思い出すことも多いんですけど、ハッキリ言って私が働いていた時のバイト代はめちゃくちゃ安かったです。
多分マ〇ドナルドより安かったです。
当時のライバル店ジュンク堂の方が100円以上時給が高かったので、どうしてそっちに行かないの?と言われた事もありました。
でも私は日東館の昔ながらの書店の雰囲気や働いている社員さんたち、バイトさんたちがみんな本の虫で3度の飯より本が好き、と言う人ばっかりだったので、辞める気には全然ならなかったんですよ。
書店ではバイトや社員は本を給料天引きで割引購入することが出来たのですが(と言っても本は再販制度があるので5歩引きしか引いてもらえませんでしたが)、バイトの先輩なんてあまりにも本好きが高じて、バイト代の支払日(当時は銀行振り込みなんて洒落たものはなく、バイトは全員経理の主任から現金入りの封筒を渡されていました。)にバイト代を貰うのではなくて、自分がお金を支払ってました。
つまり天引き分が貰える給料を超えてたんですね、、、その額も何百円とかいう単位じゃなくて、ウン万円単位だったりするので、働いている仲間たちから「何のためにバイトしてんの?」と思い切り突っ込まれていました。
そんな時でも先輩はニコニコと嬉しそうに「だって本が好きなんやもん」と答えていて、「あーその気持ちわかるわぁ~」と思ったものでした。

日東館は阪神大震災が原因で廃業しましたけれど、まさかその後ネットの普及で震災を乗り切った他の書店も次々と廃業に追い込まれることになるなんて、きっと当時の人は誰も想像すらしなかったでしょうね。

冒頭に挙げたYahooニュースで、アマゾンがアメリカで書店をオープンしたと読みました。
ネットで買うのはもちろん便利なのですが、やっぱり実際に手に取って自分の目で見て本を探す楽しみ、そして本屋でしか味わえない思いがけない一冊との出会いをたくさんの人に経験して欲しいと思います。

本なんて読まなくても生きていける、と言う人もいると思います。
でもその本を読むことでより豊かな人生を生きていけることもあるのです。

日本の本屋さんが、本が、縁遠い生活となってしまった今だからこそ、私は日本に住んでいる人たちよりも強く危機感を感じている部分もあると思います。現状が見えてきませんから。

現在、日本語の本が欲しい場合には日本のネット書店さんにおんぶに抱っこ状態の頼り切りなので、ネット書店がダメだ、悪だ、と言うつもりはこれっぽっちもありません。でもその分、一時帰国の際には実際に書店に行って思い切り大人買いします。だから街の本屋さんになくなられては困っちゃうのです。

無くなってしまってから、またもう一度やり直し、とするには今ある物を維持する以上のパワーが必要になります。
自分には関係ないなーと思わずに、ぜひ皆さんには本屋さんに足を運んで本を買って欲しいな、と心から願わずにはいられません。

ダラダラとつまらない駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
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by jamieoliverlove3 | 2016-11-18 00:00 | ひとりごと


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