Strawberry Diary in London

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2017年 03月 04日

Heath Robinson Museum

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ハーフタームがあった2月中旬のこと。
とある雪が降る寒い週末、家族で近くに出来た新しい博物館に出かけてみました。

昨年の秋に開館したばかりのHeath Robinson Museum、たまたま見ていたBBC Londonのニュースで紹介されていて、行ってみたいな~と半年ほど機会をうかがっていました。



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博物館に付属している駐車場はあまり広くない、とHPに書かれていたので、開館時間前に到着するように出かけたのですが、10分ほど早く着いてしまいました。
雪が降って寒かったので、ギリギリまで車内で待機(;´д`)
ちなみに駐車場は有料ですので、チケットマシーンで駐車するであろう時間分だけチケットを購入して車内のフロントガラス部分に提示してください。

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駐車場から博物館へ向かう途中で鳥の大群に襲われましたΣ(・ω・ノ)ノ!
わらわらわら~~~っと写真を撮っていたら群がってきたので、怖くなって逃げました(汗)

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こちらが博物館入り口です。

かつてここにはお屋敷が建っていて、そこにWilliam Heath Robinsonが数年間住んでいた縁から、ここに博物館が建立されました。

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William Heath Robinson
はヴィクトリア時代後期に生まれ、挿絵画家として名を成した人です。

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私はニュースを見るまで彼のことはまったく知らなかったのですが、紹介された絵がとても私好みで、ぜひここへ実際に来て生の絵を見たいと思っていました。

ちなみに英国では以前から根強いファンが多いそうで、私がニュースで見た時には有名な作家のマイケル・ローゼン氏もファンであることを公言されていました。

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当初は子供向けの絵本の挿絵などを主に手掛けていたのですが、第一次世界大戦の頃からこういった絵を描き始めます。

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写真だと細かい部分まで上手に写らないので、あまりよく分からないかもしれないのですが、一口に説明すると、「ピタゴラスイッチ」的な絵なのです。
(見ようによっては「スチームパンク」的であるかもしれませんね)

日本の方ならきっとピタゴラスイッチ、よくご存知ですよね?!
我が家もNHK Worldで放送されている、ピタゴラスイッチミニをいつも見てますよ~

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ヴィクトリア時代の産業革命、そして第一次世界大戦という大きな世の中の変化の最中に生まれ育った彼は、その時代に発展した『機械』という物に非常に興味があったのでしょうね。
絵をじっくり見ると一つ一つの単純な部品が組み合わさって非常に複雑な仕組みになっているのに、すごくシンプルで合理的に動くようになっている様に驚かされます。

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そしてWilliamは決してこれを機械賛歌として描いている訳ではなく、その機械に人間が振り回されたり、合理的な生活の道具として使っている筈が、逆に人間が使われていたり、と英国人らしい風刺的な笑いを込めて描いているのです。

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そんな風刺的な部分が私のツボをぎゅ~っと突いてくれるんですよねえ。

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彼はその後、子供向けの挿絵画家から発展して企業の広告画などを描くような仕事が増えていきます。
中には豪華ライナーの船内バーのデコレーションを任されたこともあったようで、せめてたくさん写真が残っていたら良かったのにな、、、と思いました。
(船は戦時中に徴用され魚雷で撃沈してしまいました)

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お隣の部屋はHeath Brothersである長兄Tom、そして次兄Charles、三男坊のWilliamの3人兄弟の期間限定の特別企画展が行われていました。

私が特に気に入ったのは次兄のチャールズの絵。
(上の写真もそうです)

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長兄トムの絵も悪くなかったのですが、彼は年を経るにつれて段々と宗教(カトリック)にのめり込むようになり、絵もそれにつれて宗教を題材に選んだものが増えていきました。
私的にはイタリアンルネッサンス系の宗教画は好きなのですが、この時代の宗教画には正直あまり興味がなく、展示されていた絵にも残念ながら惹かれる要素が余りありませんでした。

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それに比べると、次兄チャールズの絵は流れるような美しい曲線とぼかした水彩の淡い色合い、選んで描いているモチーフの美しさ、幻想性が私の心に大きく響きました。

こちらもチャールズの絵でタイトルは『Japanese Girls in the prow of a ship chasing a flying fish』だそうです。

彼は『Old Japan』という本の挿絵を描いたそうなので、キャプションには詳細がなかったのですが、もしかするとこちらの絵もその挿絵の一つだったのかもしれません。

当時、あまり詳しい事が知られていなかった日本について書かれた本だったそうなのですが、残念なことに現物の展示がなく、どんな本だったのかは実際に見る事が出来ませんでした。

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博物館自体はとても小さいもので、ウィリアムの常設展示場と企画展示室の二部屋しかオープンしていませんでしたが、展示されていた絵や本、説明などが充実していたので見学に1時間ちょっとかかりました。
お土産コーナーもなかなか充実していて、特に私はウィリアムの画集が欲しいな、と探したのですが、お店には何冊も種類があってどれにしようか、と迷ってしまいました。
結局今回購入したのは『ピタゴラ』的な絵が集められたものをチョイスしましたが、次回機会があったら、ファンタジー系の絵が多く載せられている画集にしようかな、と思っています。

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博物館内にカフェはないので、お隣の公園カフェによって休憩。
スコーンがなかなか美味しかったですよ。
残念ながら添えられてきたのがクロテッドクリームじゃなくて、ただのバターだったんですが。

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こちらは娘が頼んだホットチョコレート。
スマイルマークがカワイイですね(*'ω'*)

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Heath Robinson Museumの入場料

大人 £6 (65歳以上は£5)
5歳以上18歳未満の子供 £4
大人二人と子供四人までの家族 £18
となっております。

現在のところ開館日が金曜日から日曜日の週3日間のみ、朝11時から夕方4時までなので、行かれたい方はよく調べてからお出かけくださいませ。

今回博物館のスタッフの方に展示物の写真撮影について尋ねたところ、フラッシュなしであればOKとのことでしたので許可を得て撮影したものをブログに載せています。
こういったポリシーは突然変更になることも往々にしてありますので、博物館を訪れて写真撮影したい方は必ずスタッフの許可を得てから撮影するようにしてくださいね。

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全然写真には写っていませんが、この時外では結構雪が降っていたんですよ。
まったく積もりませんでしたけれど。

カフェ休憩で温まった後はお天気も悪かったので、真っすぐ家に帰りました。
今迄はロンドン市内の大きな博物館などへ出かける事が多かったのですが、こういう地元の知られざる博物館やギャラリー巡りも面白いな、と思ったので、ぜひ今年は何か所か気になっている場所へ出かけてみたいなと思います。

*今回コメント欄をオープンにしておりますので、この記事に限らず以前の記事、これからの記事、私信などなど何かありましたら、こちらに書き残していってくださいね。どうぞよろしくお願いします(*'▽')*
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by jamieoliverlove3 | 2017-03-04 00:00 | Museum | Trackback
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