Strawberry Diary in London

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2017年 03月 10日

隠す

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隠す アミの会(仮)・アンソロジー 文藝春秋刊

女性作家さんたちの集まり、アミの会(仮)によるアンソロジー3作目の本「隠す」の紹介です。

「捨てる」「毒殺協奏曲」と続いて、今回の共通テーマは「隠す」。

人間って誰しもが何かを「隠」す、または「隠」していた経験をしたことがあると思うのです。
それは何か大きな秘密ということもあれば、なんでもない小さな事かもしれません。
「私は何も隠している(いた)ことなんてありませんよ」なんていう公明正大な人なんてこの世に存在しないんじゃないかしら。
「いやいや、本当に自分は何にも隠し事なんてしたことないよ」という方も中にはいらっしゃるかもしれませんけれど、胸に手を当ててじっと考えてみて下さい。
子供の頃、友達同士で何か秘密事を作って、それを親に隠したりしませんでしたか?
テストで悪い点を取った事を黙ってた事はありませんか?

ね、絶対何かしら人間一つくらいは大したことではなくったって、隠し事をしていたことってあると思うんですよ。



内容紹介(Amazonより転載)

恐怖、因縁、苛め、恋愛と老い、引きこもり探偵に芸能人の犯罪。人気作家十一人が「隠す」をテーマに書き下ろした豪華短編集。

あなたが隠したいものは、なんですか?机の中に、記憶の中に、人生のどこかに…「隠す」をテーマに描かれる、11の不穏で切実な人間ドラマ。

今回の豪華執筆陣は以下の通りです。

大崎 梢 , 加納 朋子 , 近藤 史恵 , 篠田 真由美 , 柴田 よしき, 永嶋恵美, 新津きよみ, 福田和代, 松尾由美, 松村比呂美, 光原百合の諸先生方。

どの作家さんの作品も「隠す」をテーマに作られているのですが、これが見事なまでにどの作品も全く違った物語を紡いでいて驚かされます。
何かしら、どこかしら、似たような話になっても良さそうなものなのになぁ、、、と素人の私なんぞは思ってしまうのですが、やはりそこがプロの技、なのでしょうね。
一捻りも二捻りもしてあって、短編なのに最後の一ページまで気が抜けません。
まさに読みごたえ満点の1冊です。

毎度のことながらやはり私の一番のお気に入りのお話は篠田先生の作品。
これから読む方のお楽しみの為にあえて何も書きませんが、読了後、なんとも言えない物哀しい余韻がいつまでも心に残る印象的な短編小説です。

そして今回は「隠す」がテーマなだけに、すべての物語に共通している『隠し』アイテムがあります。
それは一体なんでしょう?と、物語の中からそのアイテムを探す楽しみもあって、一粒で二度美味しいお買い得感たっぷりな本となっております。

今回もまたまた篠田先生から新刊を送って頂いてしまい、毎回本当に大感謝です。
先生のお話によれば、すでに第4弾も発行が決まっているそうですので、アミの会(仮)ファンの皆様お楽しみにしていてくださいね!

書店で図書館で、見かけたらぜひお手に取ってみてください。
絶対損はしませんよ!
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by jamieoliverlove3 | 2017-03-10 00:00 | Book Club


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